正しい立ち方や重心で痩せる?お腹・ふくらはぎ・足が細くなる方法を解説!

正しい立ち方 痩せる?

「運動する時間がないけど、なんとか痩せたい…」「座っている時間が長いから、せめて立っている時くらいは努力したい」そう思っていませんか?

実は、正しい立ち方を意識するだけで、体は痩せやすくなり、結果的にお腹やふくらはぎ、足が細くなる可能性が大きくなります。

姿勢を整えることは、特別な運動をしなくても、脂肪が燃えやすい体を作る「基礎工事」のようなものです。本記事では、科学的なエビデンスをもとに、現役トレーナーが正しい立ち方がなぜ痩せることにつながるのか、そして今日からできる簡単な立ち方チェックポイントを解説します。

都内のパーソナルジムなら
Dee GYMがおすすめ!

Dee GYM
目次

正しい立ち方をすれば痩せる?理由を解説

正しい立ち方をすると痩せる体質に近づけるのは、私たちの体が持っている「燃費」と「お腹周りの特別な変化」が関係しています。

ここでは正しい立ち方をすれば痩せる理由について詳しく解説します。

理由1:動かなくてもエネルギーを消費する体になる(NEATの質向上)

私たちが生きている間、心臓を動かしたり、体温を保ったりするために常にエネルギーを使っています(これを基礎代謝といいます)。

この基礎代謝のほかに、掃除や料理、そして立っている時などの無意識の活動でもエネルギーを消費しています。これを「NEAT(ニート:非運動性活動熱産生)」と呼びます 。   

正しい立ち方(ニュートラルポジション)とは、体の骨や関節が一番ラクで効率の良い位置に並んでいる状態のことです 。この正しい姿勢を維持するとき、私たちのお腹の奥にある「インナーマッスル(深部コアマッスル)」という、体の土台を支える筋肉が、まるでコルセットのように自動で働きます 。   

このインナーマッスルは、重力に逆らって体を支える「抗重力筋」でもあります。正しい姿勢でこれらの筋肉を効率よく使うと、力が入りすぎて疲れることなく、持続的に、低負荷でエネルギーを消費し続けることができるのです 。つまり、立っているだけで、燃費の良い状態が続くわけです。   

理由2:お腹周りの脂肪に効く科学的な証拠

最も重要なのが、正しい立ち方が「お腹周りの脂肪」に特に効くという点です。

ある科学的な研究では、肥満の人を対象に、重いベスト(負荷)を着用して立位や姿勢負荷をシミュレーションする実験が行われました。

参考文献: Increased weight-loading reduces fat mass and increases lean mass in humans: a randomised controlled trial, Koji Fushikata, Masaru Tsuboyamaら,2024 (https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12123769/ )

その結果、「実験グループは、活動量を増やさなかった(座っている時間が増えた)にもかかわらず、体幹部(お腹周り)の脂肪量が減少し、ウエストのサイズが細くなった。」という結果が得られました 。   

    この研究は、「姿勢を維持するための持続的な負荷」が、運動とは関係なく、負荷がかかる部分(体幹)の脂肪を減らす特別な信号(メカニカルストレス)を細胞に送っている可能性を示唆しています 。   

    正しい立ち方とは、まさにこの体幹に持続的な負荷をかける状態です。この「姿勢保持」という地味な活動が、特にお腹周りの脂肪をターゲットにして燃焼を促すスイッチになっていると考えられます。

    理由3:血の巡りが良くなり代謝がアップする

    正しい姿勢を保つことは、体の中の「通り道」をスムーズにすることにもつながります。

    • 内臓機能の最適化: 姿勢が良いと、お腹の中の臓器が圧迫されずに、あるべき場所に収まります。これにより、消化や排泄の機能がスムーズになり、全身の栄養のバランス(代謝恒常性)が整いやすくなります 。   
    • 呼吸と血流の改善: 背中が丸まったり、胸を張りすぎたりすると、胸郭(あばら骨)の動きが悪くなり、呼吸が浅くなります 。正しい姿勢は、深い呼吸を可能にし、全身に酸素や栄養が効率よく運ばれるようになり、結果としてエネルギー代謝の効率全体が向上します 。   

    都内のパーソナルジムなら
    Dee GYMがおすすめ!

    Dee GYM

    脚やせのための立ち方と重心の関係は?

    脚が太く見える原因の一つに、「間違った筋肉の使い方」があります。

    例えば、O脚やX脚に見える、ふくらはぎの外側だけがパンパンに張る、といった状態は、姿勢のバランスが崩れているため、本来使うべきではない太ももの外側やふくらはぎの外側の筋肉ばかりに負担がかかっている状態です。

    正しい立ち方では、膝を曲げたり反らしたりせず、まっすぐにした状態で、膝のお皿と足の第2指・第3指(人差し指と中指)のラインが一直線になるように意識します 。   

    このアライメント(並び方)を意識すると、太ももの内側やお尻の筋肉といった、普段使えていない大きな筋肉を効率よく使えるようになり、脚の外側の張り(無駄な筋肉の緊張)が減り、スラリとした脚のラインに近づきます。

    立ちっぱなしで痩せる方法はある?

    「立ちっぱなしの仕事だから痩せる」と期待する人もいますが、ただ立っているだけでは効果は限定的です 。   

    痩せるための「立ちっぱなし」とは、正しい姿勢を意識して立っていることです。正しい姿勢をキープするだけでも、座位に比べて消費エネルギーはわずかに増えますが、この小さな差が毎日積み重なることが重要です 。   

    しかし、ずっと同じ姿勢でいるのは体にとって良くありません。正しい立ち方を時々意識しながら、足踏みをしたり、体重を左右の足に交互に乗せ換えたりして、小まめに体を動かす工夫を取り入れましょう。   

    痩せる・足が細くなる立ち方を解説

    ここからは、実際に体が引き締まり、足が細くなる効果が期待できる「正しい立ち方」の具体的な方法を解説します。これは、体を最高の状態で機能させる「ニュートラルポジション」を目指すものです 。   

    お腹の意識:コルセットを巻くように

    お腹の意識:コルセットを巻くように

    姿勢を良くしようとして、胸を張りすぎると、かえって腰が反ってしまい(反り腰)、お腹の力が抜けやすくなります。

    • 骨盤をニュートラルに: 骨盤が前に倒れすぎたり(反り腰)、後ろに倒れすぎたり(猫背)しない、真ん中の状態を探します。
    • 胸郭を引き下げる: 胸を無理に張らず、肋骨の下のラインを軽く引き下げるように意識します。
    • お腹の奥に力を入れる: そうすると、お腹の奥にあるインナーマッスル(腹横筋など)が、天然のコルセットのように働くようになります 。この状態が、お腹周りの脂肪に効く持続的な負荷を生み出します。   

    足の意識:膝の向きを揃える

    足の意識:膝の向きを揃える

    脚を細く見せたいなら、足のアライメント(並び方)が命です。

    • 膝とつま先を一直線に: 膝のお皿が、足の人差し指・中指の方向と一直線になるように立ちます 。   
    • 太ももの内側を意識: これを意識するだけで、太ももの内側の筋肉が使えるようになり、外側の筋肉の張りが軽減されます。

    立つ時はどこに重心?足裏全体からかかとの使い方

    足は体を支える土台です。土台が崩れていると、その上の建物(体)も崩れます。

    • 体重を均等に分散: 重心が、足裏の一部分に偏るのではなく、足裏全体に均等に分散されていることを確認してください 。   
    • 足のアーチを設定: 土踏まずを潰さず、軽く床から持ち上げるように意識します。これができていると、足が地面を効率よく蹴れる準備が整います。

    かかと重心とつま先重心、どっちが正しい?

    結論から言うと、どちらかに極端に偏るのは間違いです。

    正しい立ち方では、体重は足裏全体にバランス良く分散される必要があります 。   

    • つま先重心すぎると: ふくらはぎや太ももの前側が緊張し、脚が張ったり、ふくらはぎが太くなったりする原因になります。
    • かかと重心すぎると: 骨盤が後ろに倒れて猫背になりやすく、姿勢保持筋がうまく働かなくなります。

    まずは、足の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点に均等に体重が乗るように調整してみましょう。

    電車でできる痩せる立ち方

    電車でできる痩せる立ち方

    通勤中の電車は、正しい立ち方を練習する最高の場所です。

    1. 足を肩幅に開き、膝を軽くゆるめる: 膝をカチッとロックするのではなく、いつでも動けるよう軽くゆるめておきます。
    2. お腹に力を入れる: 骨盤をニュートラルにし、お腹の奥(天然コルセット)に軽く力を入れて、体が揺れても耐えられるようにします。
    3. つり革には軽く触れるだけ: 体のバランスをすべてつり革に頼るのではなく、あくまで自分のインナーマッスルで支える意識を持ちましょう。
    4. 頭を真上に: 頭を真上から糸で吊られているようなイメージで、顎を軽く引き、頭を体の真上に乗せます 。   

    都内のパーソナルジムなら
    Dee GYMがおすすめ!

    Dee GYM

    正しい立ち方をすれば痩せる基礎ができる!

    正しい立ち方を意識することは、運動や食事制限に比べて地味に感じるかもしれません。しかし、これは「体幹脂肪の局所的な減少」や「全身の代謝効率アップ」という、科学的に裏付けられた恩恵をもたらす強力なライフスタイル介入です 。   

    座っている時間を減らし、正しい姿勢で立っている時間を増やすことは、肥満リスクを減らし、ウエストサイズを減らすことと関連しています 。   

    今日から、電車を待つ間、職場でコピーを取る間、料理をする間など、立っているすべての時間で「正しい立ち方」を意識してみましょう。それが、あなたの体を基礎から変え、痩せる体質を作る土台となるはずです。

    ダイエットしたいなら当ジム「Dee GYM」がおすすめ!

    当社が運営するパーソナルジム「Dee GYM」は、ダイエット目的の方をこれまでにたくさん指導してきました。その中でも運動初心者の方が多く、本記事でも書いたような「正しい立ち方」ができていないために、日常動作での代謝アップやトレーニング時の運動効率などが悪く、結果的に痩せづらい体になっている方がほとんどでした。

    Dee GYMでは、個々に合わせた指導を行うのは当然ですが、立ち方を始め、「なぜダイエットできないのか?」を二人三脚で考えながら、そしてそれをトレーナーがサポートしていきます。

    気になる料金も1回あたり6,600円から受けられるコースを用意しており、東京都内であれば多数のエリアで指導しているので通いやすさも強みの1つです!

    無料体験もやっているのでぜひ一度体験レッスンへお越しになってみませんか?

    60分無料体験予約はこちら

      よかったらシェアしてね!
      • URLをコピーしました!
      • URLをコピーしました!

      この記事を書いた人

      笹森 大生のアバター 笹森 大生 Dee GYM 代表トレーナー

      ・トレーナー歴7年
      ・NSCA認定パーソナルトレーナー
      ・Animal Flow Lv.1 インストラクター

      目次